動脈硬化は、心臓病や脳卒中など、たいへんな病気につながる生活習慣病です。
老化によって誰でも少しずつ起こってきますが、その人の生活習慣によって進み方は大きく違ってきます。
たとえば、運動不足や偏食、食べ過ぎなどによってコレステロールが高いと、
動脈硬化になりやすいといわれます。
また、血圧が高い人も、動脈硬化が進みやすいともいわれます。
しかし最近になって、心臓病や脳卒中につながるような動脈硬化は「細菌感
染によって起こる」ということがわかってきました。
細菌性心内膜炎と同じように、血管の内壁が細菌感染すると、そこがカサブタのようになってコレステロールなどの沈着物がたまりやすくなります。
それが動脈硬化を悪くさせていきます。
血液の中に細菌が入り込むとしたら、いちばん考えられる原因は虫歯や歯周病です。
とくに歯周病は慢性的に進んで、痛みなどの症状もほとんどないため、放置されてしまうことが少なくありません。
歯周病菌は比較的簡単に体内(血管内)に侵入しますが、その状態は気づかれないまま続くことが多いのです。
この状態が、動脈硬化の危険を高めていると考えられているのです。
次回は『狭心症・心筋梗塞』についてお話ししていきます。
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