唾液のことなんて、ふだん意識したことがないかもしれません。
でも、お口の健康を保つうえでとっても大切な役割を果たしてくれているんですよ。
唾液は、次のような六つのすごい作用があるのです。
①自浄作用
お口の中の汚れを洗い流します。
②抗菌作用
唾液に含まれる免疫グロブリン、ラクトフェリン、リゾチームなどの抗菌物質が細菌による感染を防ぎ、粘膜を保護しています。
③再石灰化作用
虫歯は、虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされることで始まります。唾液に含まれるカルシウムやリンは、歯にくっついて虫歯の始まりを修復してくれます。
④pH緩衝作用
お口の中はふつう中性が保たれていて、酸度が高くなると虫歯になりやすくなります。唾液は口腔内のpHを一定に保つことによって細菌の繁殖を抑えています。
⑤消化作用
唾液に含まれるアミラーゼは炭水化物を糖に分解する酵素です。第一の消化液として活躍しています。
⑥味覚作用・潤滑作用
食べものの栄養が唾液に溶けるから、私たちは味を感じられるのです。また唾液は、お口に入れたものを飲み込みやすくする役割も果たしています。
以上、唾液の重要性について六つご紹介しました。
次回からは『口の健康』と『全身の健康』の関係性についてお話しいていきます。
お楽しみに！
